日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会に参加してきました

2023年5月12日-14日に愛知県名古屋市ポートメッセなごやで日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が開催されました。

山口大学総合診療プログラムからは、指導医5名、専攻医2名、その他にも医学生や初期研修医などが参加しました。

従来の学術大会というより、フェスのように感じた会場でした。口演発表やシンポジウムが行われているすぐそばで、「アート×医療」「芝生で語る」など多種多様な体験ができる場があり、小さなお子さま連れの参加者も楽しめてしまう学会でした。

口演発表で印象的だったものを一つ挙げると、私の関心領域である緩和ケア関連で、「社会的弱者のがん患者さんはより短期間で亡くなることが多いのでは」というクニカルクエスチョンから生まれたパイロット研究の報告がありました。医療リソース、介護リソースなど色々なものへのアクセスがより悪いのでは、という仮説です。現場感覚としては納得する部分もあり、この発表が今後研究として進んでいくことを楽しみにしています。他にも、聞きたいブースが多すぎて選ぶのが大変でしたが、現地で聞けなかったものは後日オンデマンド配信を視聴したいと思います。

また、この度の現地開催では山口県ゆかりの方々が20名以上集まりました。県内にいてもなかなか会えなかった四年間を埋め合わせるようにたくさん語らうことができ、大変実りある学会参加となりました。

<当プログラム関連の演題>

・コミュニティホスピタルをめざして – 中小病院の変革者たち – (シンポジスト:木安貴大)

・波乗りクリニックに来院する子どもたちに勉強と生活のサポートを医学生が提供する取り組み 〜SSKってなんだろう??〜

・型で覚える 型で学ぶ プライマリ・ケア医のための超音波(POCUS)

管理人
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